チップ型ヒューズの溶断の様子(動画)

ヒューズ・エレメントに通電すると,ジュール熱によってエレメントの温度は上昇します.同時に,ヒューズ・エレメントは,端子,ケース,内部の空間やコーティング樹脂などを介して周囲環境へ放熱し,温度上昇を抑制します.ジュール熱による発熱が放熱を上回れば,ヒューズ・エレメントの温度はどんどん上昇し,ヒューズ・エレメントの融点に達すると溶融します.
このとき,ヒューズ・エレメントの中央部分よりも端子に近い端の部分のほうが,外部との距離が近く,また熱伝導率の高い金属でできた端子を介して基板や周囲の空間に放熱できるため,温度上昇は抑えられます.
一方で,ヒューズ・エレメントの中央付近は,発熱しているヒューズ・エレメント自身を介するか,熱伝導率の低い内部空間の空気やコーティング樹脂を介してしか放熱ができないため,温度上昇は大きくなります(図B).
したがって,ヒューズ・エレメントの溶断は中央付近からはじまる可能性が高くなります.
チップ型ヒューズの溶断の様子を撮影した動画へのリンクを次に示します.

  1. 薄膜エレメント・タイプのチップ型ヒューズの溶断の様子(1/133 倍速,松尾電機,KAB型)
  2. 線エレメント・タイプのチップ型ヒューズの溶断の様子(1/133 倍速,松尾電機,JAH型)1.と2.の動画URL…https://www.youtube.com/channelUCnsrMlO1UoCtTmRumIiVLtA/videos
  3. 参考までに,薄膜エレメント・タイプのチップ型ヒューズの製造工程例の動画リンクを次に示します(動画の15:34 から以降,薄膜エレメント・タイプKAB型の製造工程).3.の動画URL…https://youtube/49mPvfmoXM8?t=934

〈高藤裕介〉

図B ヒューズの放熱経路
矢印は放熱の経路のイメージ

「先進アナログ技術研究会」のご案内


現役エンジニアのための会員制技術コミュニティ「先進アナログ技術研究会」開幕

トランジスタ技術 for プロフェッショナル「アナログウェア」編集部では,小誌の強みを生かし,現役エンジニア1人1人が,ジャンルや企業の垣根を越えてつながる技術交流コミュニティ「先進アナログ技術研究会」を立ち上げます.
本会は,技術情報の収集はもちろん,製品開発のパートナ探しや製品PR,仕事のきっかけ作りにご利用いただけます.