電流値とヒューズ・エレメントの切れかた

ヒューズ・エレメントの切れかたは,ヒューズに流れた電流値によって変わってきます.そのため,
溶断後の形状から何アンペア程度の異常電流で切れたのかをおおよそ推測できます.
ここでは,図Aのような線エレメント・タイプのチップ・ヒューズの溶断後のX 線写真を例にとって,電流値と切れかたの関係の一例を紹介します.
写真A(a)は,定格電流の2 倍の電流で溶断した場合のX 線写真です.ヒューズ・エレメントの中央が溶断して,溶けたエレメントの金属が左右に丸くまとまっています.エレメントの端の部分は溶け残っています.
写真A(b)は,定格電流の4 ~ 5 倍程度の電流で溶断した場合のX 線写真です.(a)よりもエレメントが溶けた部分は広がって,溶けた金属の一部が内部の空洞内に落ちています.
写真A(c)は,定格電流の10 ~ 30 倍程度の電流で溶断した場合のX線写真です.ヒューズ・エレメントの全域と根元までが激しく溶断して,溶けた金属は内部の空洞に散らばっています.

〈高藤裕介〉

(a)外観

(b)内部構造

写真A 溶断した線エレメント・タイプのX線写真

 

「先進アナログ技術研究会」のご案内


現役エンジニアのための会員制技術コミュニティ「先進アナログ技術研究会」開幕

トランジスタ技術 for プロフェッショナル「アナログウェア」編集部では,小誌の強みを生かし,現役エンジニア1人1人が,ジャンルや企業の垣根を越えてつながる技術交流コミュニティ「先進アナログ技術研究会」を立ち上げます.
本会は,技術情報の収集はもちろん,製品開発のパートナ探しや製品PR,仕事のきっかけ作りにご利用いただけます.