TAG 高藤 裕介

並列使用時の注意点…その2:遮断特性

ヒューズを並列に使用することで,定格電流が大きなヒューズとして使用することができます. しかし,遮断容量(ヒューズに流すことができる最大の電流)の値は増やすことができません.なぜならば,たとえ1 つ当たりに流れる電流値を…

並列使用時の注意点…その1:配線パターン

ヒューズをN 個並列に使用することで,定格電流がN 倍の大きなヒューズとして使用することができます.また,ヒューズ1 つ当たりの電流が減るため,発熱量を減らすこともできます. しかし,各ヒューズに流れる電流を均等にしなけ…

継続的な突入電流を定常電流として扱う事例

図B のように,突入電流が電源投入時の1 回だけではなく,回路の動作中も短い時間周期で継続して発生するような場合には,通常の突入電流の評価に加えて,実効値を定常電流として考えた評価をする必要があります.突入電流の周期(間…

突入電流のジュール積分値の計算の落とし穴②

前章のコラム「突入電流のジュール積分値の計算の落とし穴」では,突入電流の最後ではなく,途中で最も負荷率が高くなる事例を紹介しました. ここでは,図Aのような突入電流の前半部分は電流値が低く,途中に大きなピークがあるような…

突入電流のジュール積分値の計算の落とし穴

突入電流のジュール積分値は,当然,波形の始めから最後までを積分した場合が最も大きな値になります(図Bの(a)). しかし,負荷率が最大となるのは,必ずしも突入電流のジュール積分値が最大になるところと一致するとはかぎりませ…

突入電流が正負往復するような波形の考えかた

回路の抵抗が小さい場合,直流回路であっても,回路のインダクタンスの影響で図Aのように突入電流が正負往復するような場合があります. このような波形を細かな「変形波1」に分割して近似計算する場合も,式(A)を見てみると電流が…

突入電流に対する耐回数の求めかたの実例と注意点

本稿では,突入電流耐回数の求めかたを具体的な数値を用いた実例で示します.また,その際に気をつけなければいけない注意点も併せて紹介します. ● 手順① 突入電流を測定する 突入電流を,電流プローブを用いてディジタル・オシロ…

定常電流と異常電流の差が小さいときの対策例

定常電流と異常電流(過負荷電流)の差が小さいと,ヒューズによる回路の保護が困難なことがあります. 解決の例として,図Aに示すような回路を用いて,過電流を検出したときにヒューズに流れる電流を意図的に増やすことで,使用可能な…

ヒューズの再選定による小型化メリット

ヒューズは回路保護部品なので,不用意に置き換えが行われるべきではありません. しかしながら,ヒューズを再選定することで,ヒューズの特性を最適化するということを考慮すると, 小型のヒューズに置き換えを検討するメリットはある…

同じ溶断特性でも異なる定格

同じ定格でも,規定の範囲内で各メーカが独自の溶断特性をもたせることができるというのは逆も然りで,まったく同じ溶断特性であっても,規定が違えば違う定格を名乗ることもできるということです. 図A は定格電流50 A と60 …